渋谷区が主催する、こどもの救急処置を学ぶイベントに参加してきました。
「あなたがおうちの救急隊」というタイトル通り、緊急時に役立つさまざまな情報や、家でもできる乳幼児の救急法を教えてもらえるという内容。
渋谷消防署の消防隊員の方が、直接お話してくださるというとても貴重な時間でした。
1時間という短い時間でしたが、とても為になることばかりで、充実したイベントだったのでご紹介します。
イベントに参加した理由
生後8ヶ月になった息子。
伝い歩きやハイハイのスピードが上がって部屋中を動き回るようになった今日このごろ。
何でもかんでも手を伸ばし、掴んだものはとにかく口へと運びます。
この時期は、手や目だけじゃなくて、口でものを把握していると言いますもんね。
成長過程ですから仕方ないんですけど、見ているこちらとしては、誤飲してしまわないかとても不安に。
もちろん誤飲してしまいそうなものは置かないようにしていますが、何が起こるかわからないのが育児。
何か会ってからでは遅い!ということで、パパと一緒に参加してきました。
イベント概要
場所: coしぶや「子育てひろば」
住所:渋谷区宇田川町 5-6 渋谷区子育てネウボラ 3F)
日時:2021年11月09日(火)
時間:10:00〜11:00
費用: 無料
定員: 15組
場所は、以前ご紹介したことがある、渋谷区の支援センターです。
子育て支援センターなので、途中でオムツ替えや授乳なども気兼ねなくできるので安心です。
参加者は、ママ+お子さま、両親+お子さま、両親のみと、様々なご家族がいらっしゃってました。
我が家は、パパと息子と3人で参加。
募集要項に15組の定員で、申込みが多い場合は抽選とありましたが、当日スタッフさんに伺うと、なんと50組ほどの希望があったそうです。当たって良かった〜!
実際にイベント中も皆さん真剣に聞いていらっしゃいました。
たしかに、消防隊員の方から直接話を聞けるタイミングってあまりないですもんね。
イベントの内容
乳幼児の日常生活におこる事故についての説明から始まり、渋谷区における子どもの救急搬送傾向をお話いただきました。
乳幼児の搬送数を聞いてみると、やはり1〜3歳が圧倒的に搬送人数が多かったです。
これからの息子が一番危ないということですね。
内容としては、転落・転倒や、熱性けいれんが多いようですが、今回のイベントの中心としてお話頂いたのは誤飲による窒息について。
消防隊員の方曰く、窒息事故は交通事故と同じように、知識があれば、予防したり、窒息後の対応が格段にできるようになるそうです。
講義中に、消費者安全調査委員会の「窒息事故から子どもを守る!」という動画の症状再現CGを見ました。
窒息が起こると子どもがどのようになるのかがとてもわかり易く、勉強になります。
実際に起ってしまったらと考えると、本当に見てて苦しくなる動画なのですが、お子さんがいる方には、一度見てほしい・・・
講義のあとは、実技として、子どもの窒息時の対応を人形をつかって行いました。
15組参加していたすべての親御さんがゆっくり実践することができました。
為になったこと
窒息の怖さは救急隊員が来てからでは遅いということ
現在、救急車を呼んでから、救急隊が到着するまで6分39秒だそう。
もちろんこの時間も、以前に比べるととても早くなったそうです。
しかし窒息の場合、5分で意識がなくなり、10分経つと大脳に障害が残る可能性があるそうです。
つまり到着を待ってからの対処では遅いのです。
先程の動画のように、実際に息子がこんな風になったら冷静にいられるか・・・めちゃくちゃ不安になりました。
誤飲は「したかな?」で救急要請してOK
今回の講義で、 誤飲は「したかな?」と思ったら、すぐに119番してください!とおっしゃっていたのが一番印象的でした。
というのも、救急車ってなかなか呼ぶのに勇気がいりませんか?
こんなことで呼んでいいのかな・・・って思っちゃいますよね。
でも窒息はとにかくすぐの対応が大事。
違ったらどうしよう?と迷う暇がないのです。
とにかく「窒息かも!」と思った時点での119番がとても大事なんだとか。
もし窒息の原因になるモノを吐き出すことができたら救急隊に不要になったと伝えてもいいし、来てもらって症状を診てもらってもいいから、とのこと。
こういう風に言ってもらえると、安心して救急隊員の方を呼ぶことができるなと感じました。
実技の大切さ
私自身は、誤飲したものを吐き出させる動画や冊子は見たことはありますが、実際に人形を使ってやってみるのは初めてでした。
実技の前に、消防隊員さんの実演を見ていましたが、実際にやってみるとなると、意外と難しいのです。
実際にやってみて、救急隊員の方から、「背中を叩くのが弱すぎる」と言われてしまいました。
「よくある失敗ですね」と仰ってましたが、強く叩かなければならないところを、弱く叩いてしまい出てこないことってよくあるそうです。
人形ですら、ちょっと気を遣ったのに、もし実際息子を強く叩くのは勇気がいりそう。
でも、練習で「よくある失敗」をしておけて良かったなと思います。
救急車を呼んだあとは知らない番号から電話がかかってくる
救急車を呼んだら、その後に、実際に向かっている救急隊員の方から電話がかかってくるそうです。
症状の確認をしたり、初期対応の方法を、電話で教えてくださるそうです。
知ってましたか?私は初耳でびっくりしました。
救急車を呼ぶ時なんて、とてもバタバタしているはず。
しかもこの電話、全く知らない番号からかかってくるそう。
知らない番号からの電話なんて、このタイミングで出ないかもしれないですよね。
私も知らなかったら、電話に出てないかも・・・
もし、救急車を呼ぶことがあれば、冷静に次の電話にも出て、対応する必要があるんですね。
まとめ
窒息事故は、起こってほしくないですが、万が一もし起こってしまったら、今日の内容を思い出して、対応したいなと思いました。
救急処置を学ぶイベントは、COしぶやでの開催は今回が初めてだそうですが、今後も実施していきたいと救急隊の方がおっしゃっていました。
本当に、今後もまたあるのであれば、できるだけ多くの親御さんが参加してほしいなと思うくらい、充実した内容で、満足度が高めのイベントでした。
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